(2) メディアトレーニングの神髄、ニューススタイル

どうすれば、あなたのコメントを思い通りに使ってもらえるか?

第三者の記者にコメントや主張を要約して記事にしてもらうためには「ニューススタイル」で話さなければなりません。ニューススタイルは、長いジャーナリズムの歴史の中で、誰にでも分かりやすく読みやすい記事の書き方として定着した以下の三点を基礎としたスタイルです。

・ 重要なことを先に、細かい事実や背景は後で述べる。
・ 最初の数行で記事の要約を述べる。この要約部分を「リード」という。
・ リードには、できるかぎり5W1Hの六つの情報要素を入れる。

5W1H(ごだぶりゅーいちえっち)の六つの情報要素とは、WHO、WHEN、WHERE、HOW、WHAT、WHYです。

最初に要約が述べられると、発表内容の全体像が、スパッと頭に入ります。事実に間違いがある記事が書かれる原因の多くは発表が分かりにくいからです。

記者の質問にたいする答え方

さまざまなメディア対応の中で最も多いのが記者の質問に答えるケースです。答え方は形式によってある程度違いますが、重要なことを先に言うことが何より大切です。記者のほとんどの質問は、「はい」、「いいえ」、「その通り」、「違います」などの返事をしてから、5W1Hのひとつ、または複数の情報要素を述べて、答えが完結します。このように、記者会見やメディアインタビューの質疑応答では、答えのポイントだけを述べて背景情報をみずから話さないことが大切です。

米国のメディアトレーニング講師は「イエス、ノーは返事(response)ではない」と言います。応答は多くの場合、5W1Hのポイントのひとつだけで完結せず、「WHAT=結論」と「WHY=理由」、「HOW=方法」が組み合わさって完結することが多いのです。つまり、組み合わせることにより、話し手が読者・視聴者に伝えたいメッセージをストレートに展開できるのです。

(このブログの内容は山口明雄著書であり日本語唯一のメディアトレーニングの書籍「メディアトレーニングのすべて」より抜粋しながら説明しています。)

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