(13) 危機管理広報

危機管理広報の概要

人間と同じで、企業もさまざまな起こりうる危機(リスク)に囲まれています。危機管理広報の大きな目的は、社会にたいする説明責任を果たすことです。

企業の全体的な危機管理体制を構築する時、その第一歩は、社内の各部署の代表者からなる危機管理チームを作ることです。危機管理チームの最初の作業は、潜在危機(リスク)の洗いだしです。次に、各リスクの評価と選別をおこない、重要なリスクと、比較的重要ではないリスクに分類し、重要なリスクに関して、起きた場合、どんな被害が想定されるか、どんな対応が必要かを検討します。この検討結果がまとまれば、危機を起こさないための抑止策や被害の軽減策も作りやすくなります。

危機管理広報のメディアトレーニング

企業と守秘契約を結び、リスクを洗いだし、事件または事故が起こったことを前提に、シナリオを書いて、模擬記者会見をおこないます。会見のスピーチ、キーメッセージ、時にはQ&Aも準備します。模擬記者会見の記者役として現役を引退したばかりの元社会部の新聞記者の方に参加してもらうこともあります。危機が発生したら、話し手(スポークスパーソン)として、質問の矢面に立たなければならないトップに参加してもらい、リアルにやります。トップ以外の経営陣にも参加してもらいます。

危機想定ケース/ 顧客情報漏洩の発覚

模擬緊急記者会見用のメディアトレーニングでは、トレーナーが「危機想定ケース」を書面で用意し、それに基づいて、受講者が記者会見の司会、オープニングスピーチ、キーメッセージなどを作成します。次は私がよく使う危機想定ケースです。

応答の中で、少しずつ情報をだしてゆくなら、オープニングスピーチの中で、恐喝未遂事件もふくめて、自分から話した方が誠実さが感じられます。

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