(8) 「話をしないため」の訓練

メディアインタビューや記者会見などの場で、話してはいけないこと、話さない方が良いこと、問題がない話し方を学ぶことが「話さないための訓練」が重要です。


余計な話

記者との会合が始まったらすぐに、本題に入り、余計な話で貴重な時間を浪費しないようにします。記者は目的のテーマに関する情報を得るために来ているのです。雑談や趣味の話を延々とする必要はありません。

他人の批判

他人、他社の批判は、しない方が良いです。素材の編集次第、使われ方次第で、あなたの批判は厳しく響いたり、的はずれに聞こえたり、意図と大きく異なるトーンを持ったりします。放送の場合は、時間の制約から、批判の理由は詳しくは伝えられません。

背景情報

話しても良い背景情報のひとつは、外国のライフスタイル情報です。フランス、イタリア、ドイツなどで、食事時以外のどんな時、どんなワインが、飲用されるかを具体的に話すのです。このような背景情報は、売りだそうとしている商品と直接関係しない部分も多いですが、記事全体としてみると、その商品に豊かでカラフルなイメージを与えます。

ネガティブな話

事故、リコール、不正経理、不祥事などの謝罪会見であったり、倒産の説明会見の目的は、経過の説明と謝罪です。しかし、日常生活でもそうですが、謝っただけでは、相手は満足しません。今後、どうするのか、再発防止策の説明をし、謝罪とともに会見の目的にし、ネガティブなことであっても、みずから一度にすべてを発表した方が良いです。

ネガティブな表現・言葉

ネガティブな話そのものにくわえてネガティブに響く言葉や表現もできる限り使わない方が良いです。特にテレビの場合、その部分だけを使われると、悪いことを自分で認めているような印象を与えます。

記者の質問から「毒気」を抜く方法

毒消しというのは、記者の毒気のある質問の一部を言い換えることです。このように毒消しをしておくと、記者は、毒気ある言葉をテレビニュースや記事に使いにくくなります。

沈黙のテクニック

沈黙を使い、質問に対する答えに満足できない場合、じっと取材相手の顔をみつめて何も言わないテクニックです。取材される側は、沈黙にたえかねて口を割ってしまうことがあります。

「ノーコメント」だけでは失礼

メディアトレーニングの受講者の誰もが「ノーコメント」は使わない方が良いと考えています。「いまは答えたくない」、「いまは答えられない」と言えば良いのです。ただし、その前後で答えられない理由を簡潔に説明しなければいけません。

失言とは何か?

失言の原因は記者を話し相手と思うことです。みずからネガティブな発言をすること。さらに、消費者や被害者を無視した論理。これは枚挙にいとまがありません。

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